日進市 股関節かいはい制限の指摘
股関節かいはい制限に気づいたり指摘されたりした時には?
赤ちゃんの健診で医師より赤ちゃんの股の開きが悪いことを指摘されることがありますが、こうした状態を股関節かいはい制限があると言います。
また、このかいはい制限は発育性股関節脱臼にみられるサインのひとつです。
人間は体重を支えて歩行するために骨盤の凹んだ穴に太ももの大腿骨がはいりこんで股関節を作っています。
しかし、これが外れてしまっている状態が発育性股関節脱臼で、かいはい制限以外にも下肢の長さの左右差、膝をそろえて曲げた時の膝の高さの左右差、太ももの皺の位置の違いなどのサインもあります。
ただ、こうした異常が股関節になくてもこれらのサインが起こることもあるので、レントゲンや超音波検査などで診断する必要があります。
ちなみに女の子の方が男の子の約10倍の頻度で起こると言われていますし、脱臼という病名ですが赤ちゃん自体はまったく痛がりません。
また赤ちゃんの向き癖によって反対側の股関節に股関節かいはい制限がみられることもあります。
これは向き癖で姿勢が偏ることにより、向き癖の反対側の足が立ち膝のような形になることで生じてしまうものです。
先に触れたように発育性股関節脱臼を誘発することを心配すると思われますが、ほとんどの赤ちゃんにはみられないです。
ただ乳児健診で指摘されることもあるので、その場合は今後の対応を相談するために、一度小児科や整形外科を受診してみる必要があります。
検診で股関節が固いと言われて心配してしまう方も多いでしょうが、受診することで必要以上の心配をしなくて済みます。
また早期発見が大切な病気なので適切な対応を早い段階からすることもできますし、股関節の動きを妨げるような習慣がないか振り返ってみる機会にもなります。
治療としては、軽度の場合ならおむつの当て方や抱き方で、股が開くように心がけるだけで治ります。
ただ、それで治らない場合にはリーメンビューゲルという装具を約3ヶ月程度装着して、それでも治らない場合には入院して両下肢を牽引したり手術したりすることもあります。
リーメンビューゲルというのは、脚をM字型に保ち股関節周りの筋肉を緩めて自然に治す特殊な装具で、赤ちゃんは24時間動きが制限されます。
しかし、約8割程度の赤ちゃんが3~4ヶ月装着することで回復するので、可哀想に思うかも知れませんが大切な治療と理解することが大事です。
先にも触れたようにリーメンビューゲル法で治らない場合や1歳を過ぎている場合、合併症などが心配される場合にはかいはい位持続牽引法で治療します。
簡単に言うと赤ちゃんをベッドに寝かせてかいはい位の状態で重りにより持続的に引っ張る方法です。
お母さんも一緒に入院することになるので、母子共に大変ですが成功率の高い方法なので、医師の方針などに従うこともひとつです。
装具を付けたり手術をすること母子共に辛いことですが、正しい選択だったと将来的に言えることになるので、親子でがんばるように心がけることです。
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