日進市 「産後の体」をいたわりましょう
2015-12-19
妊娠・出産という一大イベントを終えた女性の体は、
その後、時間をかけて元の妊娠前の状態に戻っていきます。
元の状態に戻る、とはいっても、
産後のお母さんは、赤ちゃんのお世話という大仕事も抱えていますので、
場合によっては、元に戻る過程で、
何かしらの小さなトラブルが起こることもありえます。
特に、出産直後は、お産で体中の筋肉が疲弊している上に、
子宮が元の大きさに戻ろうと収縮するので、痛みや分泌物も多い時期です。
産後3~4週間は、「産褥期」といわれ、
お産で疲弊した体をできるだけ休めたい時期です。
このときに、無理をすると、子宮の回復が遅れるうえ、
骨盤などの戻りにも影響を与え、腰痛や股関節、恥骨に痛みを生じる場合もあります。
「産褥期」は、できれば夫や家族の方などにサポートしてもらい、
お母さんは体を休めることと、赤ちゃんのお世話だけをすればよい状態にしましょう。
また、母乳育児をしているお母さんは、
母乳に水分を多く摂られることから、「便秘」になりやすい傾向にあります。
赤ちゃんのお世話を優先して、
排泄の時間がゆっくり取れなくなるのも「便秘」の原因になります。
母乳育児中は、意識して水分を取るようにしたいものです。
とはいえ、一気飲みでは、すぐに尿として排泄されてしまいますので、
コップに少しずつを頻繁に飲むようにしましょう。
また、食事に汁モノを取り入れるのも、有効です。
繊維の多い野菜をたっぷり入れた味噌汁などを、摂るようにしましょう。
水分を多く摂取することで、母乳育児中に起こりやすい、
「乳腺炎」も予防することができます。
産後は、どうしても大切な赤ちゃんばかりに目が行きがちですが、
赤ちゃんのお世話をするお母さんの健康も、赤ちゃんにはとても大切なことです。
元気なお母さんでいるためにも、
体やホルモンの変動が大きい産後~育児中は、
どうぞご自身の体を十分にいたわってあげてください。