◆日進市 速筋と遅筋を同時に鍛える 加圧トレーニングの利点◆
2016-01-15
筋肉は、「速筋」と呼ばれる筋肉と、
「遅筋」と呼ばれる筋肉があります。
加圧トレーニングでは、
このふたつの筋肉を同時に鍛えることができるという利点があります。
◆速筋の特徴
・ダッシュやジャンプといった、瞬発力を発揮するときに使われる
・酸素がなくても糖質を燃焼させて活動する
「速筋」とは、瞬間的に力を発揮するときに使われる筋肉で、
ダッシュしたり、重いものをエイっと持ち上げたりするときに活躍します。
短距離走やウェイトリフティングといったトレーニングを積むと、
この「速筋」が鍛えられます。
鍛えることで、肥大し、太くなっていきます。
「速筋」は、糖質をエネルギー源としていますが、
筋肉中に糖質は、少ししかないので、
短時間しか活動することができないという特徴があります。
普段あまり使われず、いざというときに力を発揮する、温存型の筋肉です。
◆遅筋の特徴
・長時間に渡って活動するときに使われる筋肉
・酸素を使って活動する
「遅筋」とは、長時間に渡る動きをするときに使われる筋肉で、
ウォーキングやジョギングといった、有酸素運動をするときに活躍します。
体中の筋肉の7~8割ほどを占めており、
日常のさまざまな場面の動作で、使われています。
酸素を活動源としており、
有酸素運動中は、血液中の酸素を消費しながら、活動し続けます。
鍛えても太くなる筋肉ではありませんが、
有酸素運動を続けることで、脂肪をエネルギーに変えるようになっていきます。
日常的に使われる「遅筋」に対し、
「速筋」は温存型の筋肉──いざというときにしか力を発揮しないので、
通常、「速筋」を鍛えるには、重い負荷を短時間でかける必要があります。
しかし、加圧トレーニングの場合、
専用ベルトで、適正な圧をかけて、血流を制限した状態で
トレーニングを始めます。
「遅筋」が血液中の酸素をどんどん消費していきますが、
ベルトで、血流を制限されていますので、酸素の供給が追いつかず、
「遅筋」はあっという間に酸欠状態となります。
それでも、トレーニングは継続されていますから、
体の筋肉は、酸欠状態に陥った「遅筋」から「速筋」にチェンジして、
活動を続けていきます。
つまり、加圧ベルトで適正な圧をかけている状態なら、
軽い筋トレでも、筋肉が「大変だー!」と勘違いして、
ハードなトレーニングをしているときのような活動をする、のです。
実際に、何キロもある重いウェイトを使ったトレーニングをしなくても
加圧トレーニングなら、1キロ程度のウェイトでも、
身体は重い負荷のトレーニングをしていると錯覚するというわけです。
これが、「加圧トレーニングは軽い負荷のトレーニングで効果が出る」理由です。
このように、加圧トレーニングでは、
「遅筋」と「速筋」のふたつの筋肉が使われることになるので、
両方の筋肉が同時に、しかも短時間で鍛えられます。
「忙しいけど、身体を鍛えたい」
「短期間で、体力をつけたい」
といった方にオススメのトレーニング法です。