日進市 「産後骨盤矯正」に関してわからないこと
2016-09-13
「産後に骨盤矯正すると痩せると聞きましたが、産後の骨盤矯正は必要ですか?」
「産後の腰痛・頭痛で悩んでいます。
産後の骨盤矯正はどれくらいの効果がありますか?」
「産後の骨盤矯正はどのくらいの時期から行きますか?」
「一人目は2年近く前に出産して、つい先月に二人目を産んだのですが、
今更骨盤矯正に通ったところで手遅れでしょうか?」
といった内容の質問や疑問があります。
なかなか馴染みがないことなので、
「産後骨盤矯正」と言っても分からないことも多いのかも知れません。
妊娠すると、靭帯や関節を弛緩させる「リラキシン」という
女性ホルモンが分泌され始めて、
妊娠5~6ヶ月頃になると骨盤内部の圧力が高まって、
骨盤上部が徐々に開き始めます。
そして出産時に大量のリラキシンが分泌されて、
骨盤のみならず全身の靭帯が弛緩し産道を赤ちゃんが通りやすくします。
その結果、骨盤下部が大きく広がり本来は逆三角形の骨盤が四角になります。
この妊娠・出産に伴う骨盤の開きを矯正するのが、「産後骨盤矯正」なのです。
では、産後に骨盤の歪みをそのまま放置しているとどうなるのでしょう。
骨盤は体の土台となる重要な部位で、
その骨盤が歪むことにより体全体のバランスが悪くなって、
それを補正しようと筋肉が張りや緊張を起こして、
肩こり・腰痛・膝痛と言った痛みや違和感を引き起こします。
また、骨盤の中には子宮や卵巣と言った生殖器や大腸などの内臓があるために、
骨盤が歪むことで神経や血管が圧迫をうけて、
養や脳からの指令が行き届かなくなって、
生理痛・不妊症・冷え症の原因となりますし余分な脂肪を蓄えてしまいます。
ですから、妊娠・出産に伴う骨盤の開きを矯正する必要がありますし、
矯正することで様々な症状を改善することが可能になるのです。
ただし、産後の骨盤の開きは単に「骨」だけの問題ではなくて、
骨盤周りの筋肉も関係しているので、正しい産後骨盤矯正を行うことが大切で、
その為にも専門家による施術を受けることをおすすめします。
また日常生活の姿勢なども関係するので、
日々のケアも必要ということを理解しておきましょう。
産後の骨盤矯正の適応期に関しては、
様々な見解があるので一概には言えませんが、
出産後1~24ヶ月までと考えておくと良いようです。
また最適期は、「リラキシン」の影響が残っていて
関節がまだ柔らかい産後1~6ヶ月に施術を受けることがベストです。
しかし適応期はあくまでもひとつの目安ですし、
その時期を過ぎたからといって効果がなくなるわけではないので、
時期にとらわれず産後の骨盤矯正をするようにしましょう。
特に二人目、三人目と出産することで骨盤はドンドン開き、
酷い場合には子宮脱などの臓器脱になることもありますし、
年齢を重ねることで骨盤底が緩くなりやすく、
尿漏れなどのリスクが高まります。
ですから、産後の体調や将来のことを考えた上で、
時期に関係なく、骨盤をきちんと元の位置に戻してあげるように
心がけることが大切と認識しておくことが大事です。