日進市 恥骨結合離開の予防
2018-04-28
出産に向けて注意すると恥骨結合離開の予防につながる
恥骨は骨盤を形成する骨のひとつで、左右一対で骨盤の前方下部にあって線維性軟骨と靭帯で繋がっています。
この部分を恥骨結合と言って、妊娠をしていない女性の恥骨結合は通常3mm程度といわれています。
また恥骨結合は基本的には動きませんが、妊娠をするとリラキシンという女性ホルモンが分泌されます。
このホルモンは関節や靭帯を緩める作用があって、分娩が近づくと胎児が産道を通りやすくするために、仙腸関節や恥骨結合が緩んで産道を広げるのです。
このように赤ちゃんの成長と共に骨盤への負担が大きくなることや、赤ちゃんが産道を通りやすくするため、左右の骨盤をずらすような激しい動作などによってずれが生じたり開いてしまったりすることがあります。
ちなみに産前・産後は誰でも恥骨結合に多少の開きがあって、個人差はありますが分娩が近づくと約1~2cm程度開いてきます。
恥骨痛が起こる原因は、リラキシンの影響で靭帯や関節が緩んで、妊娠経過と共に骨盤への負担が大きくなっていくことです。
一方、恥骨結合離開の原因は、吸引分娩・鉗子分娩・巨大児・無理ないきみによる筋肉疲労など、分娩時の状況が大きく影響していると考えられています。
その他にも普段の運動習慣・筋肉量・姿勢の悪さなど様々な要因がプラスされて生じるのです。
また生活習慣の変化で元々骨盤に歪みが生じていたり、筋力の低下・柔軟性が低下していたりするケースも多くあります。
そして妊娠によりリラキシンホルモンが分泌されることで、関節や靭帯の緩みが妊娠初期から骨盤へダメージを与えると考えられます。
症状ですが離開が見られる場合は自力で歩行できないほどの痛みをともないます。
また、なんとか後ろには歩けるけど前に歩けないとか、足が上がらないなどといった特徴的な症状が認められます。
しかし、出産後時間の経過と共に恥骨結合の隙間は徐々に回復していくので、それに伴って痛みが軽くなっていくことが多いのです。
退院する頃には分娩直後の半分程度に戻り恥骨の痛みも少しずつ軽くなりますが、産後12週間を経過しても恥骨結合が6mm以上開いているときは恥骨結合離開と判断できます。
そのような状態の場合には、自分で左右の恥骨の間にある隙間を触ると、くぼみとして自覚することができます。
予防方法ですが、分娩経過中に吸引分娩や鉗子分娩が行われるかは予測はできないので、本来は予防はできないのが現状です。
しかし、出産に向けて様々なことに注意することで予防につなげることはできます。
具体的には、適度な運動を行い筋肉量を維持する、正しい姿勢を心がけ骨盤の歪みを防ぐ、ストレッチを継続して行って体の柔軟性を保つなどです。
これらにより体の準備をしておくことで、出産時の骨盤に起こる恥骨結合の離開は、ある程度予防することもできると考えられます。
特に、妊娠初期から恥骨に痛みを感じる方や、経産婦は産後に痛みが悪化して、離開を生じる可能性が大きいので注意が必要です。
ちなみに経産婦は、1人目より2人目、2人目より3人目と、体への負担が大きくなることを認識しておくことです。
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