日進市 ジャンパー膝の予防や再発防止
2018-06-01
大腿四頭筋を鍛えてジャンパー膝を予防する
ジャンパー膝とは膝の使い過ぎで起きるスポーツ障害の一種で、中学生から20歳くらいまでの年齢で発生することが多いと言われています。
特に高校生以降の男子や背の高い人などに多く見られる傾向にあって、女子の場合は膝の周辺の脂肪で衝撃を吸収しやすいことから、男子と比較して発生する確率は低いのです。
発生することで起こる主な症状としては、初期段階では膝の下に違和感がある程度なのですが、そのうち運動時に走ったりジャンプしたりする時に痛みを感じるようになって行きます。
ただ、この段階ではまだ運動中や運動後にしか痛みが見られなくて、さらに症状が悪化し慢性化してくると、膝の下指五本分ほどの範囲や、膝の上指二本分ほどの範囲などに腫れが発生します。
さらに症状が進行して重症になると、膝蓋骨の下端がはがれる剥離骨折が併発することがあって、これは膝蓋骨の下端に膝蓋腱がくっついていることで、腱への負担が骨にも伝わることによるものです。
また進行すると膝蓋靭帯の部分断裂や壊死を生じることもあって、稀に膝蓋腱の完全断裂が生じることもあり、これらの場合には手術が必要になります。
広い意味でジャンパー膝に含まれる成長期に起こる膝の症状として、オスグッドシュラッター病、シンディングラーセンヨハンソン病、大腿四頭筋総腱炎などがありますが、診断で区別するべき疾患です。
オスグッドシュラッター病は、年齢的に10~15歳程度のやや若年で発症しますし、膝蓋腱と脛骨の境目の脛骨粗面に痛みが生じます。
また、その部位で骨性に隆起をすることなどの症状がみられるので容易に区別ができます。
シンディングラーセンヨハンソン病も同様に、発症年齢が10~12歳とやや若年、単純レントゲン画像で膝蓋骨下端に石灰化像や骨下像がみられといった特徴があるので、その点で区別することができます。
大腿四頭筋総腱炎は発症年齢についてはほぼ同じですが、膝蓋骨の上方で大腿四頭筋との境界に疼痛の部位があることにより区別することができます。
先にも触れましたが発症する原因は、頻繁で激しい膝の曲げ伸ばしにより膝蓋腱に強い負担がかかることです。
それにより膝蓋腱に小さな断裂などの損傷ができて炎症が発生して痛みを引き起こしてしまうのです。
また成長期の人に多く見られる原因は、骨の成長に筋肉の成長が追いつかないために、筋肉は固く腱も伸ばされた状態になり、膝の柔軟性が落ちて衝撃の吸収力が低下することです。
それから、バレーボールやバスケットボールなどの激しいジャンプをするスポーツ以外の原因としては、交通事故などによる強い衝撃で膝蓋腱が損傷するというのもあります。
糖尿病や関節リウマチなどの全身性疾患が原因になって発症することも考えられます。
ジャンパー膝の予防や再発防止のためには、筋トレやストレッチで太ももの前面にある大腿四頭筋の筋力と柔軟性を高めることです。
それにより衝撃の吸収力をアップすると、膝蓋腱への負担を軽くすることができます。
また痛みがある時にはアイシングで患部を冷やして、運動時や安静時にはテーピングやサポーターをつけて膝を守るのも効果的です。
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