日進市 子供に起こる起立性調節障害の診断
2018-06-10
起立性調節障害と自律神経の調節能力との関係
血圧・脈拍・胃腸の動きなどを自身が意識して行っているという人はいなくて、これらは自律神経という仕組みで無意識に自動的に制御されているものなのです。
こうした自律神経の調節力が弱いために起こる症状が起立性調節障害というもので、自律神経失調症のひとつと考えられています。
代表的な症状としては、立ちくらみや立っていると気持ち悪くなって倒れるという脳貧血、朝起きられないなどです。
朝起きが悪くて体調不良になることで不登校を合併することも少なくありません。
自律神経には活動時に活発になる交感神経と、休憩時に働きをする副交感神経があって、先にも触れましたが血圧・脈拍・胃腸の動きなどを環境に合わせて自動的に調節しています。
例えば、運動をすると交感神経が作用して自動的に心臓の拍動が速くなって、休憩すると副交感神経が働き始めるため拍動は落ち着いてゆきます。
このように、自律神経という仕組みにより自動的に制御されているのです。
しかし、この自律神経の調節能力が弱い人は、交感神経と副交感神経のバランスが乱れて自律神経失調の症状がいろいろと起こってくるのです。
例えば、ずっと立ち続けていると脳の血液が下がって、脳が貧血状態になってしまうために、自律神経はそれを防ぐために下半身の血管を収縮させて下半身に血液が集中しないように調節します。
ただ、そうした自律神経の調節力が弱いと血液が下半身に集中してしまって、脳貧血状態になってしまいますし、酷い時には倒れてしまうこともあるのです。
小学校高学年以降の思春期には自律神経のバランスを乱してしまうことも少なくないもので、自律神経失調症状が現れやすくなります。
これが子供の場合の起立性調節障害を引き起こす大きな原因として考えられるのです。
また、両親のいずれかに同じような症状があると子供にも起こりやすいといった遺伝性も、原因のひとつとして考えられています。
子供に起こる起立性調節障害の診断については、まず診断基準を示す症状がどの程度見られるのかを参考にします。
また客観的な検査としては、10分間臥位で寝かした後に起立させて、心拍数と血圧の変化を測定し自律神経の調節力をみる起立試験を行います。
これらを総合すると共に、その他の病気がないか除外して診断をします。
ちなみに学問的には、起立直後性低血圧・体位性頻脈症候群・神経調節性失神・遷延性起立性低血圧の4タイプに分類されます。
治療としては、まず生活習慣を見直して規則正しい生活をするように心がけると共に、循環血液量を増やす目的で水分や塩分を少し多めに摂取するようにします。
また立ちくらみが強い時には、普段から急に立ち上がらないように気をつけて、気持ちが悪くなる時は早めにしゃがむようにします。
それから日常生活に支障が強いケースでは、血管を収縮させ血圧低下を防ぐ薬を併用することもあります。
心理社会的ストレスが症状を悪化させることもあるので、この場合はカウンセリングによる治療も必要になります。
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