日進市 テニス肘の治療
2018-08-10
テニス肘の治療は何と言っても安静
テニスでは過度なストロークにより肘に痛みが発生することがあって、フォアハンドで生じやすい内側型障害と、バックハンドで生じやすい外側型障害の2つに大きく分けられます。
このようにテニスなどのラケットを使用したスポーツを行う人に多くみられるスポーツ障害を、俗にテニス肘と言って外側型障害が多い疾患です。
その理由のひとつとして、バックハンドでボールを打つ時に、無理に手首の力を使うことにより手関節の伸筋やその付着部位に大きな負荷がかかって、筋の変性や骨膜の炎症などを引き起こすからです。
また肘関節外側の筋の変性は、肘を酷使するスポーツだけが原因ではなくて、加齢が原因になって起こることも考えられます。
発症される方の半数以上は40~50代の女性で、スポーツ以外では頻回にパソコンやスマートフォンのキーボードを打ったり、レジ打ちの仕事をしたりする人に多くみられます。
ちなみに、テニスなどのラケットを使用するスポーツでみられるので、このような名前が付いていますが正式な病名は、上腕骨内側上顆炎・上腕骨外側上顆炎と言います。
主な症状としては、手首や指の運動時に肘の外側部に痛みを感じるのが特徴で、肘の外側に抑えると痛む圧痛もみられます。
また手首を強く握り込んだり、手首を背屈させて手の甲側に抵抗を加えたりすることにより、肘周辺に痛みが起こることもあります。
しかし、通常の肘の動きだけでは痛みは現れません。
診断については比較的容易なのですが、骨や関節の変形によるものや肘周辺の神経の圧迫によるものなどと、類似する症状を起こす場合もあるので、診断については医師の診察を受ける必要があります。
テニス肘の治療の基本は、何と言っても痛みを起こさないように安静にすることで、これにより約70~80%は1年以内に自然に軽快するといわれています。
安静を保つためには肘にテーピングをすると良いですし、手首を使用する時には甲側に曲げないで、手のひら側に曲げるようにすると痛みが起こりません。
痛みが強い時には消炎鎮痛剤の内服や湿布などを用いることがありますし、痛みや炎症を解消するためにはステロイドホルモンの注射も有効です。
ただし、ステロイドホルモンの注射については、頻繁にすることは避ける必要があります。
痛みがとれてきたら肘を伸ばして手首を手のひら側や甲側に曲げるストレッチ体操や、痛みの出ない程度の筋肉トレーニングなども有効です。
また肘の少し手首寄りにベルトを当てて筋肉を締め付けて、筋肉の動きを付着部に伝わりにくくするといった専用サポーターや、手首を固定するサポーターの使用も有効と考えられています。
それから、温熱療法・レーザー照射・マッサージなども治療として行われますが、データが少ないので学術的には有効性は証明されていません。
このような保存療法をしても治らない場合には手術を検討するケースもあります。
ただ手術は一般的ではありませんし、どの治療法が最も有効かは個人によって違うので、十分なに主治医と相談して自分に適した組み合わせで治療することをおすすめします。
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