日進市 バネ指の治療
2018-09-10
バネ指を放置すると関節拘縮を引き起こしてしまう
指の屈曲時の痛みや指を曲げた後に伸びない引っかかりといった症状が現れるのがバネ指で、一般的には親指・中指・薬指に起こるのが多いです。
朝起きがけに症状が著明に見られることがあって、時間が経過するにつれて次第に動かすことができるようになります。
ちなみに、引っかかった指を伸ばす時があたかもバネがはじける様子に似ることから、この名称で呼ばれています。
この状態を長く放置していると関節の動かしにくさが次第に固定化して、関節拘縮という状態を引き起こしてしまう可能性があります。
関節拘縮は指の先端から数えて2番目の関節に起こることが多くて、関節が曲がってしまって伸びなくなってしまいます。
一度起こすと治療が大変難しいので、そのような状態になる前に治療をすることが望まれます。
指を曲げる原動力になるのは前腕の筋肉ですが、指にその力を伝えているのが腱と呼ばれる組織で、指を曲げるための腱は親指に1本、他の指には2本ずつあります。
腱は関節を挟んだ指の骨に付着していますが、筋肉の収縮力を指の屈曲力に変えるために、丈夫なトンネル構造があってその中を腱が通ったあとに骨に付着しています。
このトンネルがないと弓の弦のように腱がなって、力を正しく伝えることができません。
一方このトンネルを通る腱ですがそのままではトンネルとの摩擦が大きくなるので、トンネルとの間にヌルヌルの液を含む薄い袋状の構造物を介して腱とトンネルの摩擦を防いでいます。
このように構成されている滑膜性腱鞘に、何らかの原因で炎症が発生して腫れが起こると腱の動きが悪くなります。
さらに悪化してしまうと炎症が靱帯性腱鞘にまで進行して靱帯が厚くなって、さらに腫れた滑膜性腱鞘が器質化して厚くなるといった悪循環に陥ります。
これが原因でバネ指の特有な症状を引き起こしてしまうのです。
バネ指の治療ですが、炎症が軽い状態なら急性期の安静とその後のストレッチで症状は軽快することが多いです。
ただ症状が持続する場合には、痛みを軽減する局所麻酔剤と炎症を沈静化する副腎皮質ホルモン剤の混合液を腱鞘内に注射することがあります。
注射直後から症状が軽くなることを実感できますが、症状が重い場合には効果も長く続かないので、注射を繰り返すことも少なくないのです。
ただ副腎皮質ホルモンは、単に炎症を抑えるだけではなくて、組織の萎縮をきたすこともあるので、注射を繰り返すと腱そのものが萎縮してしまう危険性があります。
このような保存療法をしても症状が再発する場合は手術を検討しなくてはなりませんし、明らかに症状が強い場合は最初から手術という選択肢を念頭に入れておく必要があります。
手術が成功しても指の曲がりや動かした時に痛みがしばらく続くことがあります。
これは腱鞘炎の悪影響が患部以外に及んでいて、手術で患部が治った後も悪影響が残っているからです。
これを治すには、やり方の指導を受けてリハビリを自分でやっていくことが必要になります。
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