若い女性にもへバーデン結節などの指の変形が見られる?
腱鞘炎を発症しても指が変形することはありませんが、指が変形してしまう疾患もいくつかあって、その代表的なものはがブシャール結節とヘバーデン結節です。
ブシャール結節は、人差し指から小指の第2関節に変形が起こる疾患で、更年期以降の女性に多くみられます。
このように患者の多くは更年期や妊娠中の女性ということから、発症する原因は使い過ぎとは無関係なことが多く、ホルモンバランスの乱れが影響していると考えられています。
もうひとつのへバーデン結節は、指の第1関節が変形して曲がってしまう原因不明の疾患で、第1関節の背側の中央の伸筋腱付着部を挟んで2つのコブができるという特徴があります。
ただ、いろいろな程度の変形があって、発症するすべての人が強い変形になるとは限らないのです。
主な症状としては、示指から小指にかけての第1関節が赤く腫れたり曲がったりしますし、場合によっては痛みを伴うこともあります。
また第1関節の動きも悪くなりますし、痛みを生じることで強く握ることが困難になります。
このような指の変形が見られる疾患の原因は、先にも触れましたが使い過ぎよりホルモンが影響が考えられるのです。
特に関係するのはエストロゲという卵胞ホルモンで、その為妊娠時・産後・更年期に起こりやすいのです。
これは、元々エストロゲンというのは腱や滑膜の腫れを取る抗浮腫作用があって、閉経して急にエストロゲンの分泌がなくなると腱や関節に炎症が起こりやすくなるのです。
つまり、こうした指の変形は更年期障害の一種ということもできるのです。
治療法としては、テーピングや関節内ステロイド注射などがありますが、重症の場合には関節の固定や人工関節を入れる手術が行われることがあります。
ただ、手術と言っても30分~1時間程度で終わりますし、入院が必要な場合でもせいぜい1泊程度です。
更年期を過ぎてしまえば新たに発症することはありませんし、変形が悪化することもありませんが、将来変形した指に悩まないためにも症状が起こったら我慢することなく早めに対処するべきです。
ちなみに、ヘバーデン結節で医療機関を受診する人は、ほとんどが女性だが実際の発症率に男女差はないのです。
つまり、年齢を重ねると男性も発生するのですが、男性はあまり痛みを感じないため放置できてしまうのです。
このように説明すると指の変形は更年期の病気で、若い年齢の人には関係ないと考えてしまうでしょうが油断は禁物です。
実は、妊娠中や更年期でない若い女性にも、これらの病気が増えていると言われていて、出産経験のない30~40代の女性は手の関節炎も起こしやすいのです。
また、スマホの使い過ぎで指が変形することはありませんが、使い過ぎで腱鞘炎を引き起こしてしまう可能性はあるのです。
何らかの不調を感じたら操作を中断して流水などで冷やすことを心がけたり、信頼できる専門医に診てもらうようにすることをおすすめします。
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