日進市 パーキンソン病の初期段階
2018-08-28 [記事URL]
パーキンソン病は個々の症状に応じて治療していく
脳の幹にあたる黒質という部分の神経細胞が徐々に減少することで、その神経が働く時に使うドパミンが減って起こる疾患がパーキンソン病です。
このドパミンは脳で運動の仕組みを調節する働きを担っているので、減ることにより動きが遅くなったり、体の緊張が高くなったりします。
そのため主に見られる症状として、手足がふるえる振戦・動きが遅くなる無動・筋肉が硬くなる固縮・体のバランスが悪くなる姿勢反射障害がみられます。
こうした症状が起こることで、顔の表情の乏しさ・小声・小書字・屈曲姿勢・小股や突進歩行などの運動症状が生じます。
また、こうした運動症状以外にも非運動症状というのもみられます。
具体的には、便秘・排尿障害・起立性低血圧などの自律神経系症状、不眠・むずむず脚症候群・REM睡眠行動障害などの睡眠障害があります。
抑うつ・不安・無関心・幻覚や妄想といった精神症状、認知機能障害、その他にも痛みや倦怠感などもあるのです。
ちなみにうつ症状については、患者の約半数にその傾向があるといわれているのですが、患者自身や家族も気づかないことの多い症状なのです。
認知症については病気が進行すると約2割の方に見られるもので、こうした非運動症状は患者・家族・医師の間で意志の疎通がよくとれていてはじめて気づく症状です。
一部のパーキンソン病は、遺伝子が原因となって発症することが解明されているのですが、多くは原因不明で遺伝することはないのです。
約10万人当たり100~150人の方が発症しているといわれていて、50~65歳に発症することが多く年をとるにしたがって増える傾向にあります。
現時点では完全に治す治療法は残念ながらありませんが、薬により症状はかなり良くなりますし寿命が短くなることはないのです。
ですから、薬でうまく治療して行くことによって、今までと同様の生活をしていくとは可能です。
ただ初期段階では、薬でうまく治療できますが進行するにつれて薬が効く時間が短くなって、次の薬を飲む前に効果が切れてしまうといったウェアリング・オフ現象が起こることがあります。
その為、1日のうちで薬の効く時と効かない時、つまりオン・オフがみられるようになります。
また薬の濃度が高くなった時に発現することが多いのですが、意思に反して手足などが勝手に動く症状のジスキネジアが起こることもあります。
発現する強さの程度は様々で動作の邪魔になるほど強いジスキネジアもありますし、患者自身が気にならない軽いものまであるので、気にならないものなら対処する必要はありません。
ただ気になる場合は、気軽に主治医の先生に相談することをおすすめします。
このようにパーキンソン病は、症状の種類や程度・経過が患者によって異なるので、個々の症状に応じて治療していく必要があります。
あくまで病院での治療がメインになりますが、先に触れた症状などを考えると、整体院や整骨院での治療を併用するのもひとつの選択肢として考えられます。
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