日進市 分離症が発生する要因
2018-03-01
分離症の二次的に生じる分離すべり症
腰椎の前側の椎間板がついているところが椎体で、椎弓は腰椎の後側の椎間関節がついているところですし、椎弓と椎体の間には椎弓根があります。
腰椎分離症というのは、椎弓のところで骨の連続性が無くなって、椎弓と椎体が離れた状態で、分離すべり症というのは、分離症で後側のところの支持性がないため前側に椎体がずれるものです。
腰痛を繰り返したり腰痛と下肢痛が慢性的になったりすることが多くて、重度なもの以外は排便・排尿障害が起こることはありません。
分離症が発生する要因としては、後天性のものと先天性のものがあって、先天性のものは椎弓や椎体の形態の異常があることが多いので、すべりを起こす場合があるので注意が必要です。
後天性の多くはスポーツなどで子供の頃に負荷が繰り返されたことによる疲労骨折が起きると考えられていますが、スポーツなどはひとつの要因で体質的な要因もあるのです。
症状として最も多いのは腰痛で、重労働や長時間の立ち仕事の後、同じ姿勢を継続した後などに強い痛みが現れます。
痛みは鈍く重いもので後ろに体を反らせると強い痛みになりますし、場合によっては脚のしびれや痛みの神経根症状が現れることもあります。
しかし、発症したからといって必ずしも症状が現れているとは限らないので、逆に注意が必要となることもあるのです。
青少年の急性期の腰椎分離症の場合の治療としては、コルセットを6ヶ月程度装着することで分離が発生した骨の癒合が期待できます。
ただし、コルセットとして市販されている製品では効果は期待できないので、腰部の型を整形外科でとって製作するコルセットの使用が必要になります。
成人の場合は仕事中にコルセットを装着することで腰痛を予防する効果が期待できます。
また筋弛緩薬や消炎鎮痛薬などを疼痛に対して用いるといった薬物療法として実施されますし、狭窄症が併発している場合には、末梢循環改善薬という馬尾神経の血液の流れを促すものが用いられます。
このような保存療法以外にも、神経ブロック療法や理学療法などといった治療も行われますが、このような保存治療でも改善が見込めない場合には手術療法も選択肢として考えられます。
特に分離すべり症の場合には、椎弓と椎体の連絡性が途絶える安定しない状態が要因になっているので、一般的に脊椎固定術と言われる手術が行われます。
この脊椎固定術というのは、安定しない椎骨の動きを無くすためにお互いを固定するもので、チタン合金製の固定器具が補助的に使われます。
特殊なケースとして青少年の椎間板変性がない分離症の場合には、分離部修復術という分離部を接続する方法が実施されることもあります。
分離すべり症は、根本的に分離症から二次的に生じる症状なので、まずは腰の分離症を発症している人は注意が特に必要です。
発症しないように分離症を予防することが大切で、その予防方法としては猫背にならない・ウォーキングなどの運動をする・肥満にならない・あまり中腰にならないというのがあります。
まずは分離症を発症しないように、こうした予防法を心がけることです。
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